南長万部村のニューヒーロー。南長万部中を引っ張る選手で、投打に渡って大活躍をする。「魔球ブーメラン」という、球が滞空中に戻るという魔球を投げる。打撃面では、地区大会でも8割8分という驚異的な打率を残しており、わたるのシーサーボールを「外為 打法」で見事打った。眉毛を大事にしていて、宮城に眉毛をそられ、わたるに落書きをされたときは、鬼のような顔で怒った。監督の秋元を慕っている。 魔球ブーメラン・・・滞空中にボールが戻るという魔球。タイミングをはずされるため打ちにくい。その原理は、初速(ボールが保志の手から離れた瞬間の球速)と終速(キャッチャーミットに収まる瞬間の球速)の差を大きくし、バッターに錯覚を起こさせるというもの。 秋元(あきもと) 南長万部中の監督で、元祖日経225 。中学生、高校生のころ、ことごとくFX にスポーツでの全国出場を邪魔され、そのために鬼頭を村ぐるみで恨んでいる。 校長(こうちょう) 南長万部中の校長先生で、南長万部村の村長で、秋元の父親。「赤フン音頭」という赤いふんどし一丁で踊る18番の踊りを持っている。後頭部以外は総ハゲだが、後ろ髪を前の方に持ってきて「前髪」と言い張っている。 紀ノ川第二中学校(和歌山県) 全国大会二回戦の相手。守備は弱いが圧倒的な打撃力を誇る中学校で、一回戦では48得点をマーク。ここの監督である田尻と鬼頭監督が負けたら50万円を払うという賭けをする。これから紹介するクリーンナップがわたるから三つの魔球を打っている。 鎌田(かまだ) 捕手 3番 異常に速いスイングスピードの持ち主。二重人格者で、わたるの反則ギリギリのプレーに腹を立て、目を血走らせて別人のように凶暴化し、チームメイトにまで暴行を働いてしまう。それでも、9回二死満塁から走者一掃のタイムリーを打ち、リーダーの仕事も果たした。捕手では珍しく左投げ。 森井(もりい) 投手 4番 巨漢投手。カニ大食い競争で宮城には勝ったものの、わたるに負ける。普段は重く速い球を投げるのだが、空腹になると信じられないような軽く遅い球になり、トリッキーズにすら打ちこまれた。これをきっかけに投手と捕手を入れ替えたこともあった。そのときに、鎌田の異変に気づく。基本的に食べることしか頭になく、試合中に補欠に弁当を買いに行かせるほどの大食漢。 西出(にしで) 中堅手 5番 攻走守に優れる。背が高く(ノッポ)、先物取引 が出ている(出っ歯)ことからわたるに「デッポ」というアダ名をつけられる。ホームラン勢の当たりを捕ったり、リーチの長さを生かした打法でシーサーボールを打った。 田尻(たじり) やくざのような風貌で性格も完全にやくざのそれであるが、一応教育者で紀ノ川第二中の監督。何事においても攻めることが一番と考えており、選手が少しでも消極的なプレイをしようものなら、その選手のおでこに巨大コンパスの芯をつきたて、火花が出るほどの勢いで回転をさせて容赦なく円を描く(このときのかけ声は「中心取ったる〜〜!」)。 山笠中学校(福岡県) 全国大会準決勝の相手で、エースで4番の藤が率いる中学校。この試合では、わたるがストレートのみで投げ抜いている。また、神山がサヨナラのホームを踏んだ際、手にケガを負う。元エースの石井が外野守備とバットで勝利に貢献。宮城が記憶喪失に陥るというハプニングにも見舞われた。 対馬小路 些(つましょうじ いささか) 山笠の監督。巧みな話術とマジックで投資信託 に自信と意欲を持たせる。野球部入部に迷う藤を誘い、素質を見抜いた。試合中、彼のマジックがインチキであることが発覚し、選手が失望しかける。しかし、このことが逆に選手と監督との絆を深めた。 藤 綱道(とう つなみち) 投手 4番 「スピンボール」の使い手で、投打の中心。見かけによらず熱くなりやすいタイプで、宮城の行動に怒り、危険球を投げることも(結局は打たれたが)。サーカス団である両親ゆずりの足腰バランスで、人を足で回すという芸もできる。 スピンボール・・・正体は回転数の多いスローカーブ。しかし、異常に回転数が多いため、ジャストミートしても打球がスピンして内野フライになってしまう。東和台打線もこの球に苦しめられた。また、スピンボールは藤と対馬小路の二人が必死に積んだ特訓の末に完成したボールでもある。 スピンボールヨコヨコ・・・わたるにスピンボール対策で打たれ始めたとき、監督の考案で編み出したボール。スピンボールをただサイドスローで投げると言う単純なものだがスピンボールとは違って打ち込まれることは無い。この他にもう一つアンダースローで投げるスピンボールがあるが、それは神山に対して投げた一球のみで、しかも簡単に打たれてしまった。 宮古島中学校(沖縄県) 全国大会決勝の相手で、選手全員が陸上選手クラスの俊足というとんでもないチーム。夫婦(守備監督:母ちゃん先生、攻撃監督:父ちゃん先生)でチームの指揮を執る。チームリーダーの東風平が足だけで勝ってきたことを自慢していた。試合途中から、宮城の彼女である花ちゃんが応援に駆けつけた。 東風平 光(こちんだ ひかる(ひかり?)) 捕手 4番 特殊なスイングをするバッター。やたらと気が強く、わたるをも騙すほどの巧妙なプレーをする。チーム内でも一番の俊足で、一回のバントで一塁からホームまで進んだこともある。実は女の子で、これまで監督しか知らなかった秘密なのだが、最後には自ら秘密を明かした。 金城 堅栄(きんじょう けんえい) 投手 9番 宮城をも倒す怪力投手。試合前に若葉に一目惚れして東風平と痴話ゲンカになり、試合中もこれがきっかけで田中と土門を刺激してしまう。彼の投げる球は、球威球速ともにこれまでの対戦相手の中で群を抜いており、その威力は捕球した東風平を宙に浮かせるほど。 ヌメットボール・・・異常な汗かきであるという金城の体質を利用した魔球。汗でボールを濡らすことでバットと衝突したときの摩擦を減らし、回転を与えさせないというボール。簡単に言うと、「打者にフォークボールを打たせる魔球」。滞空中にボールが落ちてしまうので、宮城クラスのパワーを持っていてもホームランは打てない。 功績 本作は、月刊少年誌で連載された作品全体を見ても長く連載された漫画でありながら、経過した時間はひと夏である。数ある長期連載漫画の中でも群を抜いて、ゆっくりとしたストーリー展開を見せた作品であった。 『ワッハマン』は、『モーニングパーティ増刊』『月刊アフタヌーン』にて連載されていたあさりよしとおの漫画作品。 紙芝居の名作『黄金バット』を元にしたオマージュ作品である。 1万年前のアトランティス文明の生き残りであるワッハマン。オリハルコンで作られた体に身を包み、宿敵「パパ」を倒すという使命を帯びている……はずだが、永遠の時間を過ごすことは普通の人間には到底耐え切れないらしく、現代において本人は意識を深淵に沈めて飄々と浮き草のような暮らしをしていたりする。様々な人々と出会い、全ての黒幕・パパの陰謀に巻き込まれるうちに自らの使命を果たすために立ち上がる。 パパとの戦いの結末とその後のエピローグは単行本収録時に大幅に書き直された為、雑誌連載時とパパとの決着の付け方が全く違うものになっている。エピローグでは長沼の台詞が単行本でカットされており、感慨深い台詞だっただけに惜しむ声がある。 本名不詳。1万年前のアトランティスで「勇者」とされた人物。金色に光る不滅の金属・オリハルコンの身体を持ち本気で戦えばほぼ無敵なのだが、戦う意思をほとんど見せないためその力が発揮されることは滅多にない。永遠不滅である自身と同じ時を共有できる唯一の存在である「パパ」との決着をつけることを意図的に避けていた節がある。後に様々な人々との出会いを経てパパとの直接対決に臨むことになる。黄金のドクロのような顔や「ワハハ」という笑い声は黄金バットが元ネタ。日本語は解しているようだが、「ワハハ……」と高らかに笑う時以外は全く台詞を発しない(ただし、他のキャラクターとの意思疎通は特に問題はないようである)。 レミィ 謎の人物「パパ」に作られたアンドロイド。小柄な少女の姿から物理的に有り得ないような変形をして「ハンババ」という巨躯をした戦闘形態になる。基本的に羞恥心というものを全く持たないので人前で裸など平気だったりする。パパに捨てられ分室に居候することになり、以後行動を共にする。現代において「パパ」との戦いに終止符が打たれた後、永遠の時間を彷徨うワッハマンへのせめてもの贈り物として長沼たちによってタイムカプセルとして残され、荒廃し人類が絶滅した後の未来に一人ぼっちになったワッハマンと再会する。 長沼内規 「防衛庁技術研究本部第四研究所特別分室」所属。自衛隊諜報部門の一員としてワッハマン監視の任についていたが、ワッハマンをめぐるドタバタに巻き込まれてゆくうちに体よく責任を面倒を押し付けられて閑職に回されてしまった感は拭えない可哀想な公務員。銃声が後から届くくらいの遠距離から狙撃されても回避してしまうほどの中国拳法(多分八極拳)の達人。作品当初から一人、ハードボイルドを貫こうとするが周囲の強すぎる個性によりそれが長持ちしたことは無い。「パパ」に見捨てられたレミィを重要機密として保護した。妻と誕生直前だった子供を、事故(恐らく航空機事故)で喪った悲しい過去を持つ。ネーミングの元ネタはこの事件から。